名の由来
九代大樋長左ェ門の黒楽茶碗を親しく両手にふれたときの感触のなんとも云いようのないまろやかなぬくもりに、流石鵬雲斎御家元がこの茶碗に「佳キ日」と銘を贈りました御心がしみじみと私の心にあたたかく伝わりました。
みすずかる信濃の林檎のこのお菓子こそ、まろやかな茶碗に相通じるものを感じて、何のためらいもなく銘菓「佳日」と名付けました。
銘名者・長谷部寿美子女史は、明治41年飯田の生まれでありましたが病弱なお体のため、多感な少女期を瀬戸内海に近い広島の地で過ごされました。茶と花に親しみ、また「私は月がいちばん好きです。この世に月がなかったらどんなに人の世もさみしいことでしょう」と、花と清らかな月を愛した歌人でありました。
みすずかる信濃の林檎のこのお菓子こそ、まろやかな茶碗に相通じるものを感じて、何のためらいもなく銘菓「佳日」と名付けました。
摂心庵にて 宗寿
銘名者・長谷部寿美子女史は、明治41年飯田の生まれでありましたが病弱なお体のため、多感な少女期を瀬戸内海に近い広島の地で過ごされました。茶と花に親しみ、また「私は月がいちばん好きです。この世に月がなかったらどんなに人の世もさみしいことでしょう」と、花と清らかな月を愛した歌人でありました。